■ デビュー十周年特別企画
Date: 2001-03-16 (Fri)
デビュー十周年記念。
今だから言える。
黒ヒゲ危機一髪。告白コーナー1
〆切真っ最中。前々からチケットとっていたどーしても見たい芝居があった。
しかしその日の夜も担当は原稿を奪いにくるという! そこで時間指定をした。
私「はい〜夜の9時半ぐらいなら、なんとか……」
芝居が始まるのは6時。余り長い芝居じゃなかったので(何度も見ている)終わるのはきっと8時。一時間半あれば楽々帰ってこられると踏んでいた。その分、昼間モーレツに働いてその日のノルマを書いた。……書ききれなかったけどノルマには近づけた。
そして「るるん♪」と電車に乗って劇場へ出かけた。
待ち合わせ場所で友人と合流。……て、あれ? ずいぶん劇場ロビーが閑散としている。何でだろうと思っていたら、なななんと! 私は開場時間を開演時間を取り違えていたのだ! 芝居が始まるのは6時半だったのだ!
ということは、芝居が終わるのは8時半。ということはどー急いでも家に帰るのは1時間かかるってことで…………。九時半って……担当が来る時間じゃん!
青ざめた。
そんなギリギリに帰っては、原稿をプリントアウトする時間さえない! 余裕で出迎えて、出来上がった分を渡すという美しい計画がっっ計画がっ。
ガラガラと音を立てて崩れていった。
は、はははは(笑)。
フフフフ。ハハハハハハハハ(笑)。
とりあえず、見たい芝居は見よう。楽しもう。
後のことは後で考えよう。 芝居は期待を裏切らずにすばらしかった。
だがその余韻を友だちと楽しむ間もなく、私は最寄り駅へとダッシュした。
うわーん。間に合え〜。お願い神さまあああ。
一時間、祈りながら電車に乗った。ついでにメモ帳に小説の続きをちまちま書いたりもした。電車の中でも結構かけたりするのだ。
そして自宅駅に着き! 改札を抜け!
家までの道を走った! もう時間はぎりぎりだ!
でもなんとかなるかもしんない!
普段運動なんかしないから、ちょっとの距離でも心臓はバクバクする。
いいや、これは心配のあまりかもしれない。
走りながらも周りに目を配る。担当を探す。しかし見慣れた姿はない。
コリャ行けるぞ! と、私は家への最後の角を曲がった。
………………。
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